描けない

描けない

 

先週後半

長男ハル(小5)のことで
心から悔やむことが沢山ありました。
今まで色々ありながらも
ハル自身がこれまで頑張ってきたこと。
もちろん私も
ハルの交友関係のために
できることはサポートしてきました。
下の子達もいて
危なっかしくて大変だったけど
「ハルと遊びたい」と言って
遊びに来てくれる子達も楽しいように
様子を見守ったり
時には一緒になって遊んだり…。
←ウチに来ると皆ほとんどゲームせずに遊ぶので。
(自身が成長したことも、もちろん含め)
ハルも、その中で
その年齢らしい多少のイザコザがあっても
何とか上手く流せるようになってきました。
でも…
どんなに努力をしてきても
やっぱり
こっちだって「そりゃないよ!」と
言いたくなるようなことを
言ってくるような奴もいるんだってこと
先週のことで、こんなバカな私にも
やっと分かりました。
みんなで笑える為にって
そうやって努力して積み重ねてきたものが
こんなにも呆気なく
崩れてしまうこともあるって学びました。
もちろん、彼らに
「ハルはジョーダンが通じない」って言われたら…それまでです。
でもねえ
それでも何でも
学校で「死ね」って言葉は無いでしょう?
ハルは何も悪いことはしていなかったのに。
その時、ただ手を洗っていただけなのに。
会話や行動でも、キミらとは
何の関係も無いことをしていたのに。
突然に
何の前触れも無く
「死ね」なんて言われたら
そりゃいつもは穏やかなウチの子だって
ビックリするし、落ち込むよ。
キミにとっては
その「死ね」という言葉は軽くて
ただ「挨拶」をした程度のことだったんでしょうけど
言った方と
言われた方では
 
その言葉の重さは
大分ちがうよ。
 
「ウチではそんな言葉は『挨拶』みたいなもの」って言う人も
居るかも知れないし
「そんなの子ども同士のやり取りだし」
って言う人も居るかも知れないけど
そんな言葉
自分の子どもに
 
冗談でも言って欲しくない。
 
 
その場の空気だろうが
その場のノリだろうが
『死ね』っていう言葉は、無いよ。
「コイツは真に受けるかも」って
相手の心も想像せずに
(想像できないから言えるのかな)
行くべきだった場所に
「ただのイタズラ心」で
『来なくていいよ』って言って惑わせたり…。
ADHDとかじゃなくて
「空気が読める」はずの
キミ達が
 
どうして
 
「相手の心を想像する」
ってことが、できないの?
 
ハルには出来るよ。
空気は読めないのに。
空気が読みづらいのに
相手の心を想像することは
 
当たり前のように、ハルには出来るよ。
なんでそんなことが
キミ達には出来ないの?
そんな言葉を友達に言われたら
どんな気持ちがして
ショックで
聞き返したり言い返したりすることすらも
出来ないって
どうして分からないの?
そんな
憎しみみたいなもので
私は心がいっぱいになったけど
1番 不甲斐ないのは
「言ってねーよ!」で済まそうとした彼らに
余計に心が掻き乱されて
ハルを
守り切れなかった
自分だった。
ハルがまた
うまく呼吸が出来なくなった。
私のせいかもしれなくて
不甲斐なさで
いっぱいだった。
病院に連れて行こうかと思った寸前で
やっと何とか
呼吸が整ってきた。
こんな思いを
ハルがしてるのに
 
何も知らずに
平気で笑える彼らに対して
 
悔しさで
感情が爆発しそうになった。
 
「言っても良いかな!!あの子達に!
 言われた側は
 こんな思いをして苦しむんだって!
 言っても良いかな!?」
電話を握りしめて
私は本気で、ケンさんに言った。
 
でも
ケンさんが、頷かなかった。
悔しかった。
とっても悔しくて
彼らの家に電話しそうになった。
でもそれは
「冷静さを欠いた
私の、母としての厄介な『情』なのだ」と
頭のどこかで警告音がしていて
ケンさんが
(自分も悔しいだろうに)
頷かないでいてくれたから
やめた。
止められた。
やめて、良かった。
いつも
いつも
私たち家族を、笑顔にしてくれて
笑うことの大切さに気付かせてくれて
ちょっと…お調子者で
優しくて、頼りになるハルの
その力に
その時、私は
なってあげられなかった。
それが1番 不甲斐なくて、悔しい。
もっとしっかりしなければ。
もっと、ちゃんと腹をくくって
強く
これから、ハルがまた
人にどんなことを言われても
「あなたは悪くない。
 堂々としていていい。」って
揺らがずに、言ってあげられるように。

あとがき

 

冷静な判断が
出来るようになりたい。
ならなきゃいけない。

 

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